先日私たちが疑問に思っている事を相談しました。
相談先は日本石材工業新聞社発行の『日本石材新聞』です。私もいつも読んでいる業界紙です。
私は疑問に思ったことをそのままにしておけません。モヤモヤしたままお客様に説明するという事が出来ないと思い、新聞内の国士舘大学理工学部教授を務める乾先生に相談させていただく機会がありましたので”お墓のヒビ”につて相談しました。私が推測するに
?南向きで一日中太陽の光が当たる場所
?字を彫ってある深いところ(とめ、はらい)
?和型の石塔 という共通項があるように感じていました。
以下日本石材新聞より抜粋しました。
割れやすい理由は、熱に弱いという点が挙げられると思います。熱に弱いと言われる理由を、一般論ですが以下に書きます。
花崗岩が熱に弱い理由は、岩石を構成している鉱物がすべて大粒だからです。花崗岩は肉眼で見えるような鉱物粒ばかりでできていて、それらの粒が互いに入り組んだ形で密着しています。その鉱物粒の種類はいくつかあり、石英、斜長石、カリ長石、黒雲母などがよく含まれます。
物質は熱によって膨張しますが、その膨張の仕方は物質によって違います。例えば、岩石が15度から50度まで加熱された時に、石英と黒雲母とでは体積膨張の仕方が違います。たくさん膨張する鉱物と、わずかしか膨張しない鉱物とが密着していた場合、それらの膨張率の違いによってわずかな隙間が生じてしまいます。その影響で、場合によってはヒビが入る、ということになります。
黒みかげが割れやすい可能性があるというのも、おっしゃる通りだと思います。一般的にくろみかげと呼ばれているものは斑レイ岩に分類されますが、斑レイ岩も花崗岩同様に一つ一つの鉱物が大粒になっています。
黒は熱を吸収しやすいので、日光によっても白と黒とで触ってはっきり違う程度に高温になりますから、夜明けや水をかけた時との温度差も大きいので、影響を受けやすい可能性は高いです。そう考えると、日当たりで高温になりやすいところには、黒みかげはお勧めできないということになるかもしれません。
との回答いただきました。当社では保証期間内であれば無料で交換いたしますが、まずはお客様にお墓の向きや建立地の条件を確認して、使用する石の種類をご提案することが大事だと思いました。ヒビが入ったら交換すればいいでは信頼してくださった客様に余計な気を使わせてしまいます。天然の石の事なので難しいことはありますがもっと勉強をして、安心して私たちの技術やお墓を買っていただけるよう日々頑張ります。